今更聞く事出来ますか?
聞けないですよね〜w
そもそもビールの原料ってなに?どうやって造ってるの?
今回はそんな方に是非覚えてもらいたい、ビール造りの源となる原料についてお話しします!
・ビールはこの原料で造られる
基本的には、麦、ホップ、そして酵母と水で造られています。
そこにフルーツやスパイスなどの副原料を使うこともあります。
ビールのキャラクターは麦芽が決める!
ビール造りにおいて、最も重要なのが麦芽(モルト)です。
麦芽とは、「発芽しはじめた麦を乾燥させたもの」です。麦に水を与え発芽を促し、殻の中で芽になる部分が育ち始めたところで乾燥させます。
麦は発芽することで、酵素を作ります。この酵素は、でんぷんを糖に変える「糖化」の為に必要となります。
麦芽を乾燥させる時の熱の加え方で色や風味が変わり、それがビールのキャラクターに大きな影響をもたらします!!
ビールの色とこうばしさは麦芽で決まると言っても過言ではありませんね!
ホップは苦味と香りの源!!
「ビールにホップが入っているのが当たり前」と多くの方が思っていると思います。が、ビールの発祥の頃は、さまざまなスパイスや薬草が使われていた中の、ひとつにすぎなかったのです。その経験上「ビールにはホップが一番合う!」と認知され、今に受け継がれているのです!
ホップはアサ科のツル性の植物です。雌株と雄株があり、雌株は成長すると松かさのような房をつけます。この房がビールになくてはてはならない原料の「球果」なのです。この中にあるルプリンという黄色い小さな粒がビールの苦味と香りの源となります。
更に、防腐効果、食用増進、消化促進、入眠・安眠、鎮静、利尿作用、ビールの清澄化、泡を消えにくくするなどの多種の効果がホップの使われる理由となっているのです。
水はビールの質を大きく左右する!!
ホップ、モルトと並んで、ビールの質に大きな影響を及ぼします。まず、クリーンであることが重要で、水道管のカビや錆が混じった水はNGなのは当たり前だが、さらにカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分の含有量の違い(硬度)も大切です。硬水、軟水のいずれがいいのかは、造り方や造るビールによって適性があります。どちらでもビールは造れるが、水が質を左右し「味」も、水の良し悪しが決めると言っても過言ではないでしょう。
小さな酵母は大きなエンジン★
発酵の際の、エンジンとなるものが酵母です。原料に加えられた酵母の働きによって、糖分が分解され、アルコールと炭酸ガス(二酸化炭素)とさまざまな副産物が造り出しています。酵母はいくつかの種類があり、それぞれ活動する温度や生み出す副産物に違いがでます。ビール酵母はエール(上面発酵酵母)とラガー(下面発酵酵母)の2種に大きく分けられます。温度や酵母の違いの詳しくは、前回のブログ【クラフトビールの個性を知ろう・Tap②】を参照して下さい。
アルコールが心地よい酔いを、二酸化炭素が爽やかな飲み口を、素晴らしい副産物がさまざまなアロマやフレーバーを与えてくれます。酵母は、直径わずか5〜10ミクロンの小さな体で、素晴らしい仕事をしてくれます。
ビールじゃないなんて言わせない!!
日本の酒税法では、国が認めていない原料は全てが副原料となり、どんなに麦芽率が高くても「発泡酒」と表示することになっています。ちなみに、国が認めている原料は次の通り。
麦芽/ホップ/水/麦/米/とうもろこし/こうりゃん/馬鈴薯/でんぷん/糖類又は財務省令で定める苦味料若しくは着色料ビールの歴史を紐解くと、スパイスやハーブ、フルーツの方が米やとうもろこしよりも古くから使われているのです。現在は副原料と呼ばれているが、”副”といってもビールに奥深い風味を与える大切な原料であり、フルーツの糖を利用したり、穀物のでんぷんを糖化したり、貝殻のミネラルで水を調整したり、香りや風味や色付けに利用したり、フルーツや野菜、ハーブやスパイスなどのフレーバーやアロマをより豊かにすることで、新しい個性の新しいビールを造り出せるのです!
今回は、ビール造りで最も重要な5つの原料のお話でした。熱くなって書きすぎると長くなりすぎてしまうので、今回はここまでです。本当にたくさんの顔を持っているビール。
書きながら、もっとビールを好きになり、途中で呑んでしまおうかとも思ってしまいましたw
もっと詳しくなりたい方は、是非、当店で呑みながら、呑み比べながら違いを感じて一緒に語りましょう!!
当店では、常時12種類のビールを味わうことが出来、飲み比べセット4種類1,000円(税別)や8種類2,000円(税別)で堪能する事が可能です。詳しい内容は店舗ページや、お店に直接お問い合わせください。
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